イライラする理由
子育て中のイライラについて、原因を考える時に多くの人が、子供が言うことをきいてくれないからだと考えます。
つまり、子供が言うことをきいてくれない、子供にダメだよと注意してもやめてくれない、だからイライラするということです。
だからこそ逆に、子供が言うことをきいてくれれば、子供にダメだと注意した時すぐにやめてくれれば、イライラしなくていいのに、と考えます。
お母さんがイライラするのは、子供次第だという考えです。
しかし、実は子供が言うことをきいてくれないということはお母さんのイライラのきっかけにすぎず、直接的な原因ではないのです。
実際には、子供が言うことをきかないということとお母さんのイライラの間には、さらにワンクッションがあるのです。
子供が言うことをきいてくれない、という事態に直面した時、お母さんはイライラする前に、どうしてこの子はこんなことをするのだろう、どうしてこの子は言うことをきいてくれないのだろう、と目の前で起こっていることについて考えます。
これがそのワンクッションなのですが、ほんの一瞬のことなので意識しないと気付けないことが多いです。
どんなお母さんでも、自分で気付かないうちにこの過程を通ります。
これは、親として子供の態度を無視することができず、目に入るとどうしても考えてしまうという、人間の習性のようなものだからです。
こうやって、どうしてなのか、と考えるところまではどのお母さんでも同じなのですが、その答えがお母さんによって変わってきます。
実は、それがイライラ度と直接的に関係している部分なのです。
イライラに直結してしまう考え方をしているお母さんは、わざと無視されている、聞いたふりをして空返事しているだけ、などというように考えてしまいます。
逆に、イライラしにくい考え方をしているお母さんは、うまく伝わらなかったのかな、返事を聞くだけじゃなくて行動を見届けないといけないな、本当に育児は根気だな、などと考えます。
イライラしにくいお母さんの考え方のポイントは、子供が言うことをきくようにするにはどうすればいいのか、と解決策を考える方へと気持ちを切り替えられている点です。
イライラしやすいお母さんは、解決策ではなく、いつもいつも、何回も言っているのに、と叱りネタを広げてしまう方へ気持ちがいっているので、一気にイライラしてしまうのです。
このように、イライラはお母さんの頭の中で考えたことによって、引き起こされているのです。
イライラしないために
イライラの原因となるのは、子供がしたことに対するお母さんの考え方です。
では、イライラしないためには、その考え方を変えるのが一番早く効果的です。
子供が叱られるようなことをした時に、自分なら対処できる、このくらいで良かった、これのおかげで分かったから良かった、などと前向きに考えることでイライラしにくくなります。
すぐには難しいかもしれませんが、自分と子供のために少しずつでもトライしてみてください。