大人の花粉症と子供の花粉症の違い
毎年2月頃には花粉症で悩む人が出始めます。
早い人だと1月から症状が出るという人もいます。
そんな花粉症の症状としては、一般的にくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・充血・倦怠感などがありますが、これらはどれも大人の花粉症での話です。
子供の花粉症は、大人の花粉症とは少し違います。
鼻水と鼻づまりが起こるのは同じです。
ただ、大人でこの症状が出る時、鼻水は水っぽいさらさらしたものであることが多いのですが、子供の場合は水っぽい鼻水ではなく、粘りがある黄色い鼻水が出やすくなります。
また、子供は大人より鼻が小さいために、鼻水・鼻づまり起こりやすくなります。
目の症状に関しては、大人より子供のほうがひどくなることがあります。
目のかゆみや充血のみでなく、大きく腫れが出ることがあるのです。
子供は目がかゆいと感じたら、すぐに擦ってしまいます。
ですから、できるだけ早く眼科に連れて行き、診察してもらって目薬などを処方してもらうようにします。
花粉症は遺伝するのか?
親が花粉症だと子供にも遺伝するのか、というのは気になるところです。
ロート製薬株式会社が子供の花粉症について調査した結果があり、これによると100%遺伝する、というわけではありませんが、親が花粉症だと子供も一定の確率で花粉症になるようです。
数字で見ると、父親だけが花粉症の場合子供が花粉症になる確率は23.4%、母親だけが花粉症の場合は32.8%、両親ともに花粉症の場合43.2%、両親双方が花粉症ではない場合11.6%となっています。
母親からの方が遺伝しやすく、両親ともに花粉症だと4割を超える確率で子供も花粉症になります。
両親のうちどちらかだけでも花粉症の場合、子供が花粉症を発症していないかより注意して見てあげる必要があります。
もちろん、両親ともに花粉症ではない場合でも、子供が花粉症になることはあるので春先には気をつけてあげるようにしてください。
子供の花粉症は何科?
子供が病気になった場合、まず頭に浮かぶのが小児科です。
ですが、花粉症に関しては小児科よりも耳鼻科の方が適していると言えます。
鼻の中を専用の器具で診てくれますし、吸引力の強い器具で鼻づまりの吸引もしてくれます。
また、アレルギー検査も行ってくれるところが多いです。
血液検査になりますが、その検査結果から処方箋を出してくれますので、治療の効果には期待が持てます。
ただ、発熱が見られたり、ウイルス性の病気などが疑われる場合は小児科に診てもらう必要があります。
春先だと風邪か花粉症かの見分けがつきにくいこともあります。
小児科に行くべきか、耳鼻科に行くべきか迷うこともありますが、子供の体調を見て不安を感じるようなら念のために小児科に連れて行ったほうがいいかもしれません。