イライラしがちな第一反抗期、「イヤイヤ期」
つい最近まで素直で可愛かった自分の子供が、突然「イヤイヤ」ばかりになってしまうのが、2歳頃にやってくる第一反抗期です。
俗に言うイヤイヤ期のことですが、この時期のことを他にも「魔の2歳児」と言います。
反抗期は子供の心の成長には必要なものですから、自分の子供の変化を受け入れなければ、と思ってはいても、いざ目の前でイヤイヤをされるとイライラしてしまい、悩む人がとても多いのです。
子供のイヤイヤでイライラしてしまうのは仕方のないことですが、だからと言ってそのまま流されてしまっては、お母さんにも子供にもいいことはありません。
それに、お母さんのイライラしている様子を見た子供は更にイヤイヤを加速させ、お母さんももっとイライラしてしまう、という悪循環に陥ります。
イライラを避けるコツ
イヤイヤ期を母子で一緒に乗り越えるため、気をつけたいことが2つあります。
1つは拡大解釈によるイライラ感です。
たとえば、食事中に食べ物や手近にある物を投げる、公園で遊んでいる時に友達を叩く、帰ろうとすると駄々をこねるなど、2歳前後の子供がしばしばやる良くない行動があります。
これらについて、1つ1つ丁寧に叱るのではなく、いたずらばかりしている、自分を困らせるようなことばかりする、どうしてこんな悪いことばかりするのかなど、解釈を飛躍させてしまうと子供のイヤイヤもひどくなり、お母さんもイライラが増します。
悪いことをしてはいても、だからといって悪い子ではありません。
そして、人間は相手に全否定されると反発します。
否定された勢いそのままに、やり返したくなるのです。
反発しなかった場合でも、閉じこもるようになってしまいます。
自分の全てが否定されたということは、存在する意味がないのだと感じて自分で自分を否定してしまうのです。
特に、閉じこもるようになってしまうと、その子の人生に想像以上にダメージを与えることになりかねません。
悪いことと悪い子を同じに考えない、子供を○○な子だと否定しないようにすることで子供自身を否定せず、お母さんのイライラ防止にもなります。
2つめは、情報の選択ミスによるイライラ感です。
イライラしている時に限って子供がイタズラする、夫の言動が全て嫌味に感じるなどというようなことが起こるのは、人間が自分に都合のいい情報を拾ってしまうからです。
都合のいい、とは言っても良い情報ばかりではなく、イライラしている時にはイライラを増すような情報を拾うことで、こんなことがあるのだからイライラしても当たり前だ、とイライラの理由付けをしてしまうのです。
イヤイヤ期には、これが起こりやすくなります。
防ぐためのポイントは、子供の良いところを意識して拾うようにすることです。
いくらイヤイヤ期でも朝から晩までずっとお母さんが困ることをしているわけではないはずです。
イヤイヤ、に隠れてしまっている良いところを見つけてあげてください。